- 9月 28, 2026
稲妻のような言葉
ガンバレ! SUP世界選手権日本代表 岩井壯太選手
稲妻みたいな言葉ってあります。
何度も聞いていたはずなのに、ある瞬間、急に自分の中に突き刺さる言葉。
昨日、SUPの岩井壯太選手に、少人数で直接教えてもらえる機会がありました。

岩井選手は2004年生まれ、滋賀県野洲市出身。SUPとカヌースプリントの二刀流で、SUPでは何度も世界選手権に出場しています。2022年の世界選手権ではジュニアのスプリントで世界2位。現在はジュニアではなく、男子オープンクラスで世界と戦っています。
そして今年も、10月にイタリアで行われる世界選手権に出場する、男子オープンクラス日本代表4人の一人に選ばれました。

そんな人に、直接、自分の漕ぎを見てもらいました。
すごい人たちのSUPレース映像をYouTubeで見ると、最初は、「こんなん怪力やん」
と思います。ものすごい速さでパドルを動かしている。とても真似できそうにありません。もちろん真似はします。でも、一瞬だけで疲れる。今回、岩井選手に漕ぎを見てもらいました。
「腕で漕いでいますね」 そうかあ。
気分は出してるんだけどなあ。

続いて、
「倉石さん、ちょっと急ぎすぎています」 まあねえ。やっぱり。
自分でも最近、何となくそんな気はしていました。だって、めちゃくちゃ腕が疲れるもん。浅いところを、頻回に、腕で漕いでいる。(気分は出しているのよ。)
パドルの回転数を上げれば速くなるような気がして、どんどん急いでしまう。
そこで岩井選手から言われた言葉が、私にはものすごく分かりやすかった。
「しっかり水をキャッチしたら、腕では漕げなくなるはずです」

突き刺さった。
プカプカのオーナーからは、いつも
「一回の漕ぎでもっとしっかり進むように。その方が速いし、疲れない」
と教えてもらっています。
たぶんワタルさんも、もちろん私が腕で漕いでいることは分かっている。でもワタルさんは、私がその時に理解できることだけを、少しずつ言ってくれる。
腕で漕げないくらい、パドルをしっかり水に突き刺す。そう考えると分かりやすい。丁寧に、深く、しっかりと水をキャッチする。パドルが水の中できちんと固定されれば、腕だけで引っ張ろうとしてもうまくいかない。そこで初めて、背中や腹筋を使って、自分の体をパドルのところまで持っていく。昨日はこれを意識して、何度も漕ぎました。急がない。しっかり刺す。水をつかむ。体を持っていく。そして次の一漕ぎ。
3時間ぐらいだったでしょうか。
途中で雨が降って、遠くでは少し雷も鳴っていました。死にそうに疲れました。
でも、どうだろう。少しだけ上手になったかなあ。
情報として頭に入っていても、腹落ちしないことは山ほどあります。
何度も同じことを聞いていても、自分の中に入ってこない。
でも、ずっと悩んで、失敗して、自分なりにやっていると、ある日、たった一言で、すっと落ちることがある。何もやっていないときに同じ言葉を聞いても、たぶん刺さらなかった。
「腕では漕げなくなるはず」
昨日は、この一言でした。稲妻みたいに突き刺さりました。
SUPはまだまだ始めたところです。頑張ろう。
幸い、プカプカでは技術だけでなく、安全面もしっかり教えてもらえます。
そして、岩井壯太選手、ありがとう。世界選手権、頑張ってください。