• 10月 8, 2026

姿勢と腰痛 1回ちゃんとまとめます―SUPの先輩の反り腰を例にして―

最近の姿勢のコラムは、そもそも、私のSUP自己愛コラムが始まりでした。

前回のコラム(「腰曲がっとるよ! 倉石さんが腰わるくしたら、誰が治すのー!」 | 淡海せぼねクリニックブログ)で使った写真、動画を見ているときに、腰曲がりはいかん! と思い出してコラム(腰は曲げない、股関節で曲げる | 淡海せぼねクリニックブログ)を書いたのです。

「ちょ待てよ」

  • 世の中には腰曲がりとSUPの基本姿勢(股関節曲げ、背中まっすぐ、または反り)、しかないわけではないなあ。
  • そういえばSUPの先輩は反り腰による(椎間関節性)腰痛があって、クリニックのリハで治ったなあ。
  • SUP関係なく、1回姿勢と腰痛について、まとめよう。

というわけです。

姿勢と腰痛について、大きく分けて背中の筋肉が使えない丸まり型パターンと、背中の筋肉が(腹筋に比べて)効きすぎる反り型パターンがあります。

まず、丸まり型

年を取って、重力で背中が曲がる。

背中の筋肉が落ちる。

曲がっても草むしりはする。

椎体骨折や椎間板変性も重なり、さらに曲がる。

反対に反り型

腹筋をうまく使えず、背筋ばかり働いてしまい、腰が反る。

比較的、コツをつかめば改善する余地がある。。

腹筋が使えず、安定感がない。

後屈するので、椎間関節に負担がかかる→動きはじめに腰を伸ばすと痛いのは椎間関節症!

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ここで登場、SUPの先輩 50代後半男性

重いものを持つことが多かった30代の時から痛い。ぎっくり腰があり、その頃から2か月に1回の割合で腰痛を来し、4日ほど持続する。

立ったり、歩くのは良いが、デスクワークをして立ち上がるときに、腰の真ん中に激痛がある。ストレッチや筋トレの習慣はない。

「動かして悪化することが怖い」と。

初診にてMRI撮影。L45に小さなヘルニアのみ。

レントゲンで中間位と後屈位が全く同じ。つまり、いつでも後屈して(自分で腰を守って)いる、という事か。

数日後、リハ受診。理学療法士はレントゲン、MRIの予習はしていたと思うが、それなしでも、立ち姿を見て「反り腰です」、とのこと。

「デッドバグ」は股関節、膝を90度に曲げ、腰をぴったりと床につけてからゆっくりと片脚を伸ばす。これで腰と床に隙間が出来なければ腹筋がうまく使えている目安になる。

腹筋をうまく使えなければ、すぐに隙間が空きます。

アブドミナルブレイシング。要するに「お腹を締めて、腰を安定させる」練習です。

息を吐き切って、ウエストをできる限り締めてキープ。厳密にはドローインに近いですが、まずは「お腹を使う」感覚を覚えてもらいます。

バードドックは体幹トレーニングの代表みたいなものだけど、結構バランスが難しくてもどかしい。

上手くできるようになると気持ち良いですね。

SUPの先輩は、反り腰に加えて、ハムストリングスが緊張していましたので、これに対して、デスクワーク中にもできるストレッチを指導してもらいました。

ハムストリングスの柔軟性は、腰を守るのにとっても重要。

股関節が十分に動かなければ、その分を腰が動いて補わなければならないからです。

私はいつも、オペ前、患者さんに麻酔をかけてもらっている間に、このような尻突き出しストレッチをしています。

腰は曲げず、股関節から前に倒す。

そして、反対方向。

股関節を後ろに伸ばせるようにするストレッチは、これ。

腰を反らずに、後ろ側の股関節の前を伸ばします。

反り腰の人では、股関節が後ろに伸びない分を、腰を反ることで補っていることがあります。

そして、なんと、6-7月に2回来院されただけですが、その後、腰痛が消失しているそうです。2か月ごとにぎっくり腰していたのに、4か月間、腰痛フリー。

もちろんSUPもウイングもやりまくっていますし、仕事もできているようです。

  • 腹筋を使えるようにする。
  • 骨盤の位置をみる。
  • 股関節を動きやすくする。
  • 硬い筋肉を柔らかくする。

そうすることで、腰だけに仕事をさせない身体にする。

骨盤、股関節まで全部語ると難しいし、そこまで知らなくてもいい。

大事なのは、

「腰が痛いから、腰だけを診るわけではない」

ということ。

姿勢、腹筋、背筋、骨盤、股関節まで見ながら、その人がどこを使いすぎて、どこを使えていないのかを考えます。『腰をどうするか』だけではなく、『体全体をどう使うか』を考える治療なのです。

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