• 6月 9, 2026

マンジャロで鬱になる人、元気になる人

先日、マンジャロの件でテレビ朝日さんのインタビューを受けました。見ていただいた方もおられるかと思います。心を含めて身体に影響を及ぼす可能性のあるお薬を医師が責任もって管理して使用、フォローする。悪化事例があればフィードバックする。当然のことです。

1年前に自分に投与してみて、精神的な凹み半端でなかった。それを哲学的な発見と考えて

「人生は欲、欲がなければ生きられない!」

と感激したのを覚えています。

「欲は大事、生きることは欲!」 マンジャロ経験談 | 淡海せぼねクリニックブログ

しかし、今回改めて考えました。

マンジャロは食欲を抑える、これとは全く別に精神にも作用する

のかもしれません。

いずれにしても投与翌日から4日間くらいは精神的にきつくて、全身的にも歩く時の太もものだるさはきつかった。

調べてみると、マンジャロ投与で

仮説① ドーパミン報酬系の変化によって鬱傾向になる

マンジャロは(食物を見たときの)ドーパミン反応を弱め、その結果、食欲が減ります。

同時に一部の人では、やる気低下、感情の平板化、「何もしたくない」 という感覚になる

仮説② 逆に炎症を下げて気分を改善する

面白いことに逆方向の報告もあります。

肥満では慢性炎症が存在し、血液検査でのマーカーが上昇します。これは鬱を悪化させるといわれています。マンジャロは炎症を低下させるため、一部の患者では

気分改善、活力改善

が起こります。マンジャロ以前に体重2㎏減っただけでは関節痛が治らなかったが、マンジャロで同じ2㎏減ったら痛みが取れた、という患者さんがいます。これも抗炎症作用です、おそらく。

体重2kg減らしたら、股関節の痛みが取れた!マンジャロは関節の痛みを治す

精神症状に戻りますと、同じ薬で、元気になる人 元気がなくなる人 の両方がいるという事です。。

私が処方している100㎏くらいの患者さんたちは、どうもこっちの元気になる反応が多いような気がします。

仮説③ 「食べる楽しみ」の喪失

これは当初、私が思っていたもの。これもあるかもしれない、有るだろう。

現時点での医学的評価

世界の規制当局や研究者は、マンジャロとうつ、自殺念慮 との関連を調査しているそうですが、現在、「薬が直接うつ病を起こす」と断定できる証拠はないのです。多分出なさそうですね。

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