MRIについて

MRIとは、患者様が強力な磁場の中に体を入れ、強い磁気と電波を使って体の内部などを撮像することができる検査機器です。脳神経外科では、主に脳や脊髄などに生じた病変の診断を行います。これを用いることで症状がまだ現れていない初期の脳梗塞や脳動脈瘤などが診断できます。脳ドックなどでMRI検査を受けることにより、脳梗塞や脳出血、脳血管病変、脳変性疾患、脳腫瘍などの早期発見・予防に役立ちます。

MRIのメリット・デメリット

  • X線を使用しませんので、被ばくをすることがありません。
  • 脳梗塞などの早期診断に役立ちます。
  • 脳腫瘍の有無や状態も把握できます。
  • 撮影方向の自由度が高いので、各臓器を立体的に映し出せます。
  • 検査時間が比較的に長くなります。
  • 撮影中は同一の姿勢を保つようにしてください。
  • 検査中は強い磁場が発生するので、体内に内蔵している金属類含め、持ち込み厳禁です。

MRIを実施できないケースについて

ペースメーカやICD(植込み型除細動器)を装着されている方の場合、MRIを実施できるか否かを判断しなければなりません。まずは装着されている機種を確認する必要があるので、ペースメーカ手帳等をご持参ください。下表に該当される方は、当クリニックの医師または看護師にご連絡ください。

  • 心臓ペースメーカ、除細動装置、人工内耳、可動式義眼、シャントを埋め込まれている方。
  • 脳動脈瘤手術による金属クリップやコイル等が体に入っている方。
  • そのほかの金属があり、材質が確認できない場合。
  • 眼に微細な金属片が入っている方(または入っていると疑わしい方)。
  • 妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方。
  • 1か月以内にアートメーク(アイライン・眉毛)をされた方。

化粧品

化粧品には、マスカラ、アイライン、アイシャドウなどの磁性体が含まれているものがあり、目の粘膜に傷をつける危険性があります。検査をする際はこれらの化粧が無い状態でお越しください。

カラーコンタクト

金属が含有されている場合があります。同じく目の粘膜に傷をつける場合がありますので外していただきます。

下着

ブラジャーやボディスーツなどに金属がついている場合は外していただきます。

当クリニックで導入しているMRI

MRIのイメージ写真

当クリニックではMRIを導入しています。

CTについて

CTとは、人体の輪切り画像をコンピュータによって再構成する装置であり、様々な医療機関で導入されています。検査時は患者様が検査台に寝た状態となって筒状の機器に入ります。その際に患者様の体をX線が様々な方向から撮影していきます。得られたデータは、装置内のコンピュータで画像処理を行い、人体の輪切りの画像が得られます。検査時間は部位にもよりますが、およそ5分以内です。

頭蓋内の状態を確認できます

CT検査は、頭蓋内の出血が考えられる場合、あるいは頭部に外傷を負ったときに最初に行われる検査です。急性期の内因性脳出血を判断する際によく用いられます。