- 3月 25, 2026
加齢と痛みの増強は比例しない 腰MRIにおける椎間板変性、Modic変化
外来でMRI所見を文字、スケッチ、MRI画像そのものでお渡しする場合があります。その中で頻度が高く、かつ、説明しにくいのが上記の椎間板変性、Modic変化。
椎間板変性は「白、高さがあるのは若い、黒、低いのは年取っとる」と、比較的簡単です。
Modic変化は椎体終板変性なんですが、進んだ方、年取った方が安定するんです。腰痛も減ります。患者さんは訳わからんでしょうね。はい、ゆっくりまとめましょう。
まず解剖 若いせぼねは

のような感じ。椎間板は前に少し開いています。
クッションである椎間板はイメージしやすいですが、終板って、何かわからんですよね。背骨・椎体の端の部分です。

のような感じ。椎間板の加齢は

のように高さ十分で白く、水分を十分に含んでいるのが若く、年取ると高さが減って、黒くなります。右に行くほど年食っている。椎間板変性が全くないのがもちろんベストですが一旦、変性したら、基本的には右に行きます。椎間板のボリュームが減って、クッション性がなくなると、次にストレスを受ける場所が終板です。
椎体の終板はMRIの2大撮影法であるT1強調(水分は黒)、T2強調(水分白)の二つを用いて評価します。二つないとダメです。
終板がT1黒、T2白をModic type 1、T1白、T2白をType 2と言います。
Type 3はあんまりないし、知らなくていい、黒黒です。

Modicは人の名前です。終板変性、というよりModic変化といった方が、なんか我々としてはいいんです。わかりやすいんです。ややこしいですね。
大事なのは、Type 1は腰痛に強く関連する。Type 2への変化は安定化を意味し、痛みも減少する。

Modicのことは、ネットでダウンロードできるプレゼンが素晴らしすぎるので、添付します。
PPT – Modic 変化と腰痛 PowerPoint Presentation, free download – ID:3205690

Modic変化の経過
Type 1になったらType 0、つまり元のまんまには基本的にはなりません。
Type 1が加齢をしたらType 2になるかというと、厳密には違う。
加齢ではなくて、安定化すればType 2になれる。
腰痛(Type 1)→痛い→休む、コルセット、で安定化→痛み改善(Type 2)、という事。
Type 1に負荷がかかればType 1の領域が、よりはっきりします。悪化です。

骨が不安定化して浮腫み、免荷すると安定化する、楽になる、という感覚って整形の先生は慣れていると思いますが、脳神経外科医は実感が薄いんですよね。膝のMRIや分離症、圧迫骨折のMRIを診ていると実感できます。