• 2月 26, 2026

りくりゅうも苦しんだ、腰椎分離症の痛みの原因は?

オリンピックはほとんど見ないのですが、「りくりゅう」には感動しました。

このスポーツは四肢だけでなく、体幹筋肉。動きながら投げて受け取る、本当にやばい。

加えて、驚いたのが、木原選手が2023年に腰椎分離症を発症していたという事。手術は多分していないから、体幹を鍛えまくったらあそこまで行けるんですね。

腰椎分離症は関節突起間部の疲労骨折。せぼねを前の椎間板のみで支えることになるので、椎間板や椎間孔の変性が進みます。

分離症の痛みって以下の4個が基本です。

木原選手は、勝手な想像では2と3があって、安静・消炎鎮痛→体幹筋肉トレーニングで安定化させたのだろうと思います。

  • 骨折の痛み

腰椎分離症は、発育期に関節突起間部の疲労骨折として発生します。はじめに発生するのは腰の骨が骨折する痛みです。この時点では安静で骨癒合の可能性があります。骨折が完成してもしなくても、急性期を過ぎれば、痛みはなくなります。

  • 分離部+椎間関節の滑膜炎

骨折、つまり腰椎分離が完成した後は、骨癒合せず、ぐらぐらしている部分(分離部)とその周辺の椎間関節の滑膜に起こる炎症の痛みがあります。治療は安静と消炎鎮痛です。

  • 椎間板変性→分離辷り、ヘルニア、椎間板症

せぼねは前の椎間板、後ろの椎間関節で主に支えていますが、分離が発生すると後ろの椎間関節は機能しません。前の椎間板のみで支えますので、椎間板変性(加齢)が早く進行します。上の椎体が前にずれる、いわゆる分離辷りになることもあります。椎間板が突出して神経を圧迫するヘルニアにもなりますし、椎間板と、それに接する椎体の表面(終板)に痛み神経が入り込み、痛みの原因となる椎間板症にもなりえます。辷りだけなら治療は不要。辷りではいわゆる脊柱管狭窄にはならず、4の椎間孔狭窄を来します。ヘルニアであれば摘出か、消炎鎮痛。椎間板症であれば安定化が必要。固定術か、嫌ならコルセット、体幹筋肉を鍛えまくっても安定化できるかもしれません。

  • 椎間孔狭窄

椎間板の機能が失われると椎間板の高さが減少し、椎間孔の高さも減ります。これに分離辷り、椎間孔に突出するヘルニア、さらには分離部から椎間孔に向けて突出する骨の棘も合わさって、椎間孔狭窄を来します。神経根症状、つまり下肢の痛みや筋力低下、腰痛を来します。神経が圧迫されていますので、痛みだけなら血流改善薬オパルモンや神経障害性疼痛のリリカ、痛みが強いか、または麻痺を来すなら手術。いわゆる固定術をすることがほとんど。淡海せぼねクリニックでは椎間孔開放術(FELF)で日帰りです。

日々、外来で出会うアスリートたちも、体幹を鍛えまくって、ハムストリングスなど、腰椎周辺をストレッチしまくって、金メダルを取ってください。

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