- 2月 9, 2026
骨粗鬆症における骨折因子は骨密度だけではないんです
年、女性、骨折の既往、酒、たばこ、ステロイド
FRAXアプリで10年骨折率を測れます
骨密度が低くて「ギャー」って言われるときがあります。でも骨密度のみが骨粗鬆症ではないんです。脆弱性骨折(軽微な外傷での骨折)があれば骨粗鬆症なんです。
もちろん、骨粗鬆症は骨折の原因となるから怖い。骨折の可能性は骨密度だけ、と思われている患者さんがいますが、全然そんなことない。結構低くても全く骨折していない人もいる。骨折する因子は、
- 女性、高齢
- 低骨密度
- 既存骨折
- 骨折家族歴
- 薬剤:ステロイド、向精神薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、降圧剤
- 疾患:糖尿病、呼吸器・腎疾患、脳卒中、パーキンソン病、衰弱性疾患
- 環境:喫煙、飲酒、運動不足、低栄養、転倒しやすい
上から順、というわけではないですが、高齢と女性は勿論高い。それ以外に低い骨密度と並んで危険なのは既存骨折、つまり過去に折れたかどうかです。喫煙、飲酒、ステロイドの使用はもっとやばい。リウマチ、糖尿病始め、いろんな病気や薬もたいがいやばい。
これらを評価するアプリがあります。
FRAXです。骨折評価ツールFRAX

FRAX®はWHOが作成したプログラムで、
今後10年間における主な骨粗鬆症性骨折の発生率(%)を得ることができます。
いろいろいじっていたら、確かに過去の骨折はやばいんですが、ステロイド、飲酒、喫煙はかなり影響ありますね。良ければパソコンでいじってください。メチャ簡単です。そしてこれらは基本的に骨密度以外の因子なんです。骨密度を加えることもできます(FRAXplus)



アプリの紹介をしたかったわけでないのですよ。骨密度は骨折リスクのうちの一つというだけで、それ以外の要素が大事、という事。年、性別、疾患、過去の骨折は仕方がないけど、運動不足や飲酒、喫煙、転びにくい環境は何とかできる。そのうえで、もちろんお薬による骨粗鬆症治療も大事、という事です。