• 1月 25, 2026

これからの日本を背負うZ世代を理解しなければ、ただのうっせー爺になってしまう

雪の日曜日です。昨日は新年会。ビールにワインを重ねたらあかんってわかっているのですが、ついつい。もちろん二日酔い。

先週の土曜日夕方、プラージュ→本屋→ラーメン屋の幸せ黄金パターンを堪能しました。翌日は休日診療当番なので、1日拘束される。という事は、週末は土曜日の夕方のみだったのです。本屋ではグーグル社の研究で有名になった「心理的安全性」の本。そしてZ世代に関する本。これを購入する段階で「人を理解したいなあ」と思っているという事。淡海せぼねクリニックという職場がみんなにとって居心地よく、楽しいものであってほしいなあ、と最近強く思うのです。大学で病棟主任をしていた時に、脳外科に入った新人を育てていました。半年ほどたって、かなりできるようになり、一緒に学会に行ったりして。「しっかりと理論武装して他の脳外科Drを見返してやろうぜ」とか言っていました。とにかく、カンファで若手は徹底的に叩き潰されるのが伝統なんです。学会の後、成長段階のその新人がいきなりやめてしまったのです。ショックでしたね。忘れられません。理由は教えてくれませんでした。そういう意味でも若者を知らなければなりません。

Z世代についての本:『仕事に「生きがい」はいりません』

大学の先生と博報堂の研究員の合作です。ちなみにZ世代は大体1996年から2012年生まれ

まずは理想の上司について

丁寧な指導をしてくれて、誉めてくれるのが良い上司。仕事に情熱があったり、叱る上司はノーサンキュー。

学生の時に所属していた医学部サッカー部は典型的な体育会系であることにプライドを持っていました。芸をする、吐くまで飲む、先輩のビールは当然つぐ、何でも言う事を聞く、夜中でもすぐにかけつける。その勢いで医者になった当日、上司の病棟主任が持っている手作り弁当に「あっ、先生、それ愛妻弁当ですか?」とおべんちゃら言ったら、「俺、そういうの嫌い。これはお父ちゃんが作ってんだよ。つまり愛でもなければ妻でもない」と、完膚なきまで叩き潰されました。さぶっ。

理想の会社は20年前に多かった「やりたい仕事」、「働き甲斐」よりも「精神的に(充実感ではなく)安定が得られる会社」が人気。そして最近は「給料の多い会社」が上昇して、「やりたい仕事」を逆転しそうな勢い。

「精神的にアップダウンがなく、穏やかに、ゆっくりと確実に成長できる職場」

オー、想像できん。さっきも少し触れたカンファでのくそみそ突っ込み。最近はどうなんでしょう。私いまだに論文書いたり、学会発表したりするときのモチベは、あの時の上司、三重大学脳外科の先輩たちを見返したい、という思いなんです。だから英語論文書いても? 誰が読むの? それより彼らが多く読むであろう日本語の論文や報告のほうが価値がある。53歳なので、いい加減に解放されてもいいんだが。

成功するには「努力が必要」と我々は思いますが、若者は「才能、環境がすべて」とのこと。いわゆる「ガチャ」です。ガチャを努力で取り返すことはしないんですね。まあ、生きていけるしね。

リスクを冒して、苦労して、何とか這い上がる、ってはやらないというか、必要ないんですね。大金つぎ込んで手術する開業医をやっている私なんて、若者には全く理解できないでしょうね。まあ、確かに珍しい。私は限界まで自分を追い込まないといけない性分なんですよ。

若者は承認欲求はSNSなどでわかるように強いが、拒否回避欲求もとても強い。つまり、周りから浮くような行動は避けたがる。「悩ましいいい子症候群タイプ」が4割と最も多い。

私は断然「リスクをとる自己実現タイプ」です。9.3%と、一番少ないタイプの様ですね。承認欲求はバリバリ強いですが、

「人の痛みをとる そして人の役に立つ」=承認欲求 そのものじゃねえ? | 淡海せぼねクリニックブログ

拒否回避欲求はあまり、というか全然ないんです。人にいろいろ思われても、逆に「かっこいーじゃん」って。

読み終えて思うのは、Z世代は自然だ、フツーだ、という事。普通に今の日本の恵まれた環境で育ったらこうなるだろうな、と。小学校から塾に行ったりして、丁寧に教えてもらって育ったら、職場でも丁寧に教えてもらうのがフツー。自分が中学生の時までは学校で体罰は普通に認められていました。今は全くないですよね。浪人するまで全て独学の私が特殊。仕事では自分を活かして究極まで高めていこうとするよりも、自分を大事に、ワークライフバランスを重視するのはむしろ自然かも。生きていけるしね。自分の育ちはさておいて、今の若者を自然だと思う事で何とか近くなれればいいと思う。

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