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骨形成促進薬を導入されず、3年連続で年1個ずつ圧迫骨折を繰り返しているご婦人
2025年12月21日のコラムを読んでね!
現在87歳になられたご夫人との出会いは3年前。
当時、84歳6か月。
10日前から激しい腰痛、左殿部、股関節部痛で受診。寝返りやベッドから起きるのに難儀。かかりつけの整形外科ではビタミンDのみ処方されており、という事は骨粗鬆症は把握されていたが、レントゲン撮影のみで、特に説明なく(そんなことあるかなあ)、MRはずっと先に予約、とのこと。
当院では初診日にMRIを撮り、L4新規圧迫骨折を認め、BKPを施行して痛みが取れてニコニコ。骨密度が低く(70%が目標基準だが、その値が57%)、骨形成促進薬、皮下に自己で注射するものを処方したところ、「吐き気、不眠が出た。夫が免許返納するので通院できないし、もう行きません」、とのことで、以後受診されず。その後は元の病院でビタミンD処方を受けたのでしょう。心配でしたが、仕方がない。今だったら、あのコラムは読んどいてね、って言える。
骨粗鬆症性骨折は折れたら終わりじゃない!始まりだ! | 淡海せぼねクリニックブログ

85歳11か月
「1週間前から冬支度で頑張ったら腰痛。以前と似ている腰痛、MRI撮ってくれ」とのこと。さすが1回経験しているベテラン、診断というか、要求が明確。その日は立て込んでいてCTのみに。CTでも詳細に比べると以前よりもT12の圧壊が進行。ここの新規骨折の可能性がある。MRIを予定したが、「CTとったら腰痛が悪化した」とのこと。寝返りでも痛いくらいだからねえ。少しは仕方がない。結局MRIは撮りに来られず。まあ、多少改善したのでしょう。
87歳0か月
きっかけは不明だが、3週間前から腰痛がビシッと突き刺す感じで寝返りも痛い。歩くのも痛い。かかりつけ整形では真剣に診てもらえない。もちろんMRIもとらない。受診日にすぐMR撮るとまず、1年前にCTで怪しかったT12はつぶれていました。そしてL2新規骨折を認めました。よく折れるなあ。L2は84歳ですでにくぼんでいたが、今回、新規に再骨折したことがMRIで白いのでわかります。CTのみだとかなりわかりにくい。橈骨の骨密度は54%に以前よりも落ちている。ビタミンD内服のみなら年齢柄これは普通。
「とにかく骨形成促進薬を始めましょう、かかりつけ整形に紹介しますよ。痛みの程度にもよりますが、圧壊の進行、微妙な不安定性による疼痛の改善のためにはBKP治療もあります、ご存知ですね。でも今後、お近くで骨粗鬆症の治療をされるなら、BKPもお近くで受けられてはどうですか? とにかく紹介状書きますよ」
夫は「腰痛で行ったけどなんもしてくれなかったので、ここでやってくれ」
まあ、そうか。

84歳でBKPを淡海せぼねクリニックで受けているし、かかりつけの整形もそれほど熱心に診てくれなかったのかもしれません。腰痛をしょっちゅう訴えているのかもしれません。「いつものことだね」、と。骨形成促進薬を提案されても、患者さんが断っていた可能性はあります、かなりある。今回の注射は月に1回12か月間、病院で投与するので、何とか、どこの病院であろうとも頑張ってほしい。止めそうになった時も、首根っこは掴みませんが、親になった気持ちで説得します。こっちが冷めてちゃダメですね。
という事で、熱い気持ちをコラムに乗せて、今日も頑張ります。