• 6月 28, 2025

アルツハイマー病の新規治療薬レケンビ・ケサンラを投与しないという事

淡海せぼねクリニックのエッセンシャル思考:

脊椎内視鏡で日本をリードする!

2025年6月27日です。夜23時前です。寝なければ。

アルツハイマー病の勉強会に参加してきました。

アルツハイマー病の新たな治療薬の導入病院(大きな病院)からの点滴引継ぎ治療を引き受けるべきかどうかについて葛藤していましたから。

アミロイドβの蓄積がアルツハイマー病の発症・進行に関係します。

認知症を発症する前にこれを除去できないか、という事で表題のお薬が作られました。

問題は毎月薬剤費が30万円もかかるという事(当院が1回購入しなければいけません)、そして18か月頑張って投与して、認知症の発症を7.5か月遅らすことができる、だけなんです。

また当院で薬剤投与を1回引き受けたら、脊椎手術で忙しいから、という理由で他の病院にご紹介することは絶対にできないのです。

認知症のメインはアルツハイマー病ですが、レビー小体病、そして脳血管性痴呆もあります。

高額な治療薬もいいですが、アミロイドを排除するには良い睡眠、そして運動、食事、血圧のコントロールが重要。

そして脳の刺激にはとにかく人としゃべること、笑うこと、新しいことに挑戦することです。

このコラムは今日の私の気持ちです。

もちろん気持ちは知識、情報によって変わるかもしれません。

このことについてだれとも議論したいわけでも論破したいわけでもありません。

間違っていることもあるかもしれません。

しかし、近江八幡市で開業する脳神経外科専門医、つまり表題のお薬を継続投与できる病院としてこれを投与しない方針を表明するには、触れなければいけないと思いました。

ベストセラー「エッセンシャル思考」では、
「エッセンシャル思考はより多くのことをやり遂げる技術ではない。正しいことをやり遂げる技術だ」としています。

開業3年目の当院は色んなことをやるのではなく、エッセンシャルに力を集中するべきだ、と再認識しました。

今日も緊急で手術が決まった他府県の方、緊急で神経根ブロックを行い、泣き顔からホクホクで帰られた方など、多くの痛みを抱える患者様が来院されました。

スタッフはとてもみんな頑張ってくれました。

淡海せぼねクリニックの役割は日帰り脊椎内視鏡手術を極めて日本をリードすることです。

その為に個人の病床なしクリニックでありながら、看護師は常勤5人(さらに1名産休明け復帰、1名新入職予定)、パート2名の体制を備えています。

放射線技師さんもリハビリも医事課も、みんなありがたいことに、めちゃくちゃ明るくて優秀です。

外勤では、脊椎内視鏡スーパーマエストロの五百蔵先生もいます。

院長は自分の力で無理やり進むのではなく、みんなの力を一つの方向に、エッセンシャルにむければいいだけです。

そして精進。

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