• 6月 23, 2025

「欲は大事、生きることは欲!」 マンジャロ経験談

2025年6月22日 日曜日の夜です。

最近は2週間に1回の更新です。 何かと戦っているときはなかなか書けません。 戦いが終わって「ふー」とした時がたまたま2週間に1回、そしてプラージュの週なんです。 今日も1ミリにさっぱりしてきました。

先週1週間は気持ち悪さとの戦いでした。 経験した事はないですが、悪阻みたいな感じです。 実は身近な人でマンジャロという薬を注射して急激に痩せた人がいました。

マンジャロは食欲を抑え、血糖をコントロール、体重を落とします。 持続性があり週1回投与の注射薬です。

単に痩せたい、という美容的な用途では全然興味がなかったのですが、肥満が原因で腰痛とひざ痛に苦しむ、歩けないのでさらに太る悪循環から抜け出せない人にこれは絶対にいいと思いました。 このような患者さん数人に(自費で)処方し、反応待ちの状態でした。

一昨日来られた方、おそらく当院での1例目マンジャロ投与の方は、なんと、もともとダイエットを始めた時と重なって、なんと2週間で8㎏痩せました、すごい。

副作用というか主な作用である食欲低下、便秘以外に気分の落ち込み、疲労感がどんなものか知る必要性を考え、6月16日月曜日、ちょうど1週間前に自分に注射してみました。

注射翌朝から気持ち悪く、とにかく昼も夕も食欲が出ない。 何とか食べるのですが、食べなくても全然OKという感じ。

マンジャロ打って食欲落ちたら3日くらいで1㎏減り、結局1週間以内に1.5㎏は減りました。 食欲ないのに任せてもっと食べずにいたらもっと痩せると思います。無理して食べました。珍しく2回飲み会もあったし。

副作用!

一般的には吐き気などですが、私はとにかくむかむか、そして疲労感と眠気でした。

そして食欲がないと生きる意欲がわかないんですよね。これは大きな発見でした。 「なんで生きているんだろう?」と。

昼はみんなと仕事だ、外来だ、オペだってワイワイできるけど、夜は廃人みたいでした。 気持ちは落ち込むというよりは「何もない、意欲は全くない」感じ。鬱なのかなあ?

5日ほどで何とか戻ってきましたが、正直、二度とやらないでおこうと思いました。 でも痩せられることは間違いなさそうです。

今回みたいに夕方、仕事終わりに食欲がなくなったことは人生でほとんどなかったので、いろいろと考えさせられました。

一つ、朝は「さっさと起きて散歩、読書、仕事、いろいろやりたい」と思い、食事の時には食欲ギンギン、夜はすかーっと寝られて、いつの間にか1日が終わっている。 そういう、いわばフローのような状態というのは幸せだったんだなあ、と。

もう一つ、トラムセットやテリボン、フェントステープ、時に漢方も含めてお薬でむかむかする人の気持ちがわかりました。 まずは元気が一番なので、話をお聞きしてベストなお薬を選ばないといけないと思いました。

「欲は大事、生きることは欲!」

明日は内視鏡下椎弓形成術が3例あります。 骨の硬そうな人、血の出そうな人、癒着が強そうな方も見えます。 オペの前の日は頭の中はいつもそんな感じです。

命の限り、患者さんの痛みしびれを治すために気合い入れて頑張ります。

スタッフのみんな、今週もよろしくね。

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