• 1月 7, 2026
  • 1月 11, 2026

尾側脱出型腰椎椎間板ヘルニア

尾側脱出型腰椎椎間板ヘルニア8mm内視鏡の中で全てできる

椎間板がとび出て、神経を圧迫し、症状を来した状態を椎間板ヘルニアと言います。まあ、症状を出していても出していなくてもヘルニア、でいいんです。腰部脊柱管狭窄と脊柱管狭窄症のような違いはありません。

はじめに言葉ありき | 淡海せぼねクリニックブログ

強い下肢痛の女性が外来に来て、MRIを撮影して、すぐに手術が決定しました。直前にキャンセルが出ていたので、比較的早々の手術に。

尾側脱出型だ!L34のヘルニアなのに、L45椎間板の高さまでとび出ています。全てとるのはまあまあ大変です。

アクロバティック、短時間、チャレンジングな方法はあります。慣れていればいいのでしょうが。椎弓に小穴を開けてヘルニアの直上のみの骨削除で行う方法、横の椎間孔から入って、掻き出す方法など。私自身は十分に時間と手間をかけて、確実な方法で、娘の手術をするつもりでやりました。通常の椎弓間から入り、尾側に十分骨削除を行う。MEDみたいなことをFESSでやる。

結果として比較的大きな骨削除で神経を十分背中側から除圧して、L4神経根の上下からアプローチしました。手間はかかりましたが、神経を全く、ほぼ全く圧迫せずにヘルニアを全摘出しました。

手術所見です。黄色靱帯をほとんどとらずに手術する方法が一般的ですが、私はしっかりと取ります。見えてきた硬膜嚢、L4神経根がぼってりと腫れて、動きにくい、パンパンです。

患者さんの頭側からお尻側をのぞき込んで神経根の尾側からヘルニアのみ小さな鉗子で摘出します。この鉗子は2mm程度です。大きな塊がどんどん取れました。かなり神経は除圧され、可動性が出ました。きちんとした骨削除があれば、このように神経を全く圧迫せずにとれます。

次いで、神経根の頭側からヘルニアをとります。この時は外筒を硬膜外スペースに挿入してわずかに硬膜嚢を内側によけます。筒を入れるのって結構大変で、やはりしっかりとした骨削除が必要です。またブリブリとヘルニアが取れました。

結果としてL4神経根、硬膜嚢、全てプルプルの軟らかい正常に戻りました。

術後はホテルで1泊。翌朝、診察後に遠方の地元に帰られました。

手術に多少時間をかけても、神経にダメージを与えてさえしなければ、本当に術後は楽です。ヘルニアはとにかくFESSです。これは間違いないです。以前、脳の手術や脊椎の手術を顕微鏡でやっていた時も、だんだん顕微鏡が体の一部みたいになってきたのを覚えています。今は8mmのFESS内視鏡が自分のすべてで、この中でドリルや鉗子を用いて手術を行うのが自然です。

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