• 4月 28, 2025

85歳のゴール! 

2025年4月27日 日曜日 夕方です。はい、二日酔いです。
良い天気と気持ちのいい風で回復中。

昨日は看護師さんの歓迎会。
こんな日は、少しいい話。外来でのこと。

患者さんを診察していました。いつも85歳のAさんの付き添いで来られていた娘さん。Aさんは私が5か月前に腰の手術をしました。2か所の内視鏡下椎弓形成術。翌朝の写真が左でまだ血抜きのドレーンが入っています。写真を撮ったのは下肢痛が取れて本人がとても喜んでくれていたのが印象的だったからです。

さて、術後5か月経過して、今度は娘の診察についてこられました。何か言いたそうで、決心したような、落ち着かない感じ。Aさんは付き添いなんだけど。

娘さんの診察が終るのを待って、

Aさん「先生、見て!」。

私「えつ、まあ、元気そうだねえ、どうしたん?」

Aさん「杖がやっとはずせたの!」

私「お、お、お、おー(杖してたかなあ、してたような?) す、す、すごいじゃん!」

Aさん「これが目標だったのよ! うれしいのよ! やったーって感じ。集まりに出ようと思う」

私「そうだったねえ、そうだったの?(知らなかったなあ)」

杖がいらないってすごいことなんですね。その目標は全然意識していませんでした。術後、調子がいい人は外来に来られません。杖持っていた人が杖要らなくなるって、あんまり私のテーマに上がっていなかったので、今回はびっくりしました。

淡海せぼねクリニックでは高齢者でも受けられる低侵襲な内視鏡手術を行っています。疾患は腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎椎間板ヘルニア、そして胸椎黄色靱帯骨化症も治療します。内視鏡は8mm、10mmのDPELを含めたFESS内視鏡、16mmのMED内視鏡の3種類をそろえています。

一番疾患に適したものを選んで治療します。高齢者に多い骨粗鬆性椎体圧迫骨折にはセメントBKP手術を行います。実は多い椎間関節症(動きはじめと朝起きた時の腰痛、中腰、そして後屈での腰痛、下肢痛なし)に対するリゾトミーは非常に喜ばれます。これは針孔手術です。

「もー年やでなー」とおっしゃられる患者さんに、

私は、「簡単にお迎えはきませんよー、5年後の自分にしてみたら、どう思うでしょうね。やっとけばよかったって思うんじゃない? 痛いまま5年間過ごしてその時に手術したくてもできなくなるかもしれませんよ」

勿論手術自体が危険な患者さんにはきちんとお伝えします。Aさんみたいな例がたくさんあります。年だからとあきらめずに相談してください。ちなみに高齢者は極端な高額所得者以外は窓口支払い8千円から1万8千円程度で手術可能です。

淡海せぼねクリニック 0748-29-3339 ホームページ