• 2月 24, 2025

井須豊彦先生!

井須先生について書かないとこの腰殿部痛コラムシリーズが終わらないのです。それで結局4個になってしまった。釧路ろうさい病院の井須先生、ご存じでしょうか。

実は脳神経外科の手術でIsu法というものが少なくとも2個あります。キアリ奇形に対する大後頭孔拡大術、そして頚椎前方固定術です。そんなとても偉大な先生ですが、学会でお会いすると、いつもとてもフランクに話しかけてくれます。そしていつも頭の中でいろんな患者さんのことが渦巻いているのでしょうね。お会いすると話が止まらないのです。

井須先生は後輩をとても大事にするので「井須チーム」が全国にあります。日本医大千葉北総病院の金先生を中心として。著作は論文もめちゃくちゃ多いですが、それとともに一般書が多いです。一つだけ私も参加させていただいたことがあります。まあ、井須先生のプレゼントだと思いますが。

私が外来で渡す上殿皮神経や梨状筋の説明書は井須先生の最近の著作「坐骨神経痛」からとっています。この本の殿部痛、例えば仙腸関節症って坐骨神経の圧迫じゃないじゃないですか、って今度お会いしたら聞こうと思いますが、たぶん「坐骨神経痛」がキャッチ―だからな、と言われると思います。「非腰椎性腰殿部痛」というような言葉を使われていたことがあったような。まあ、ここまで考えていたら「坐骨神経痛」でいいのです。素晴らしい本です。

井須先生にお会いしたのは2010年、藤枝平成記念病院で研修させていただいていた頃だと思います。花北先生と井須先生がとても仲良しなので。2012年に大学に帰ったあとで、ちょうど上殿皮神経障害の患者さんを多くブロックしていた時に井須先生の上殿皮神経剥離術の発表をお聞きして、2014年に釧路へ見学に行かせていただきました。3泊しましたが、毎日めちゃくちゃうまい寿司をごちそうしていただきました。本当に楽しかった。

大学で数例ですが、症例を選んで上殿皮神経剥離術を行いました。現時点での私の結論は、1か所のブロックが有効な症例は剥離術も著効すると思います。実際に見に行くと、1本だと思っても数本がかかわっていることが多くありました。今は高周波凝固装置が手元にありますので、自費ではありますがリゾトミーのほうが合理的とは思います。腰背筋膜の緊張がかかわっていると思いますので、骨盤の角度や動きに対する理学療法的アプローチも重要だと思います。腹圧を高めること、腹式呼吸もとても重要。骨盤ベルトは当然重要。まあ、上殿皮神経のことはさておき、腰痛で悩んでいる方は井須豊彦先生の著作、ホームページを見てみるといいと思います。(脊椎脊髄疾患 index) 井須先生、これからもお元気で。

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