- 2月 24, 2025
仙腸関節症ブロック著効例
2025年2月24日月曜日祝日の朝
腰・殿部痛3部作の2個目です。
仙腸関節症の治療著効例

50代男性、トラック運転手。5年前から運転中に(つまりいつも)殿部激痛。3週間前から悪化して休職。数年前にはヘルニアの診断で県内有名病院に入院したこともある。
持参されたMRIではどれがヘルニアかわからなった。特に疑うことなく腰椎MRI撮影したが、きれい。(いつもMRIとってから触診するというわけではなく、たまたまMRが空いていればそちらが先になることもあるのです)
改めて理学所見を取り、うつ伏せになっていただいて上殿皮神経は問題なし、仙腸関節(正確には後上腸骨棘)を圧迫すると「イターイ」この瞬間が私の「火花散る一瞬」です。元スタバCEOであり、「ミッション」の著者である岩田松雄氏が言う「ビジネスが価値を生む瞬間」。まあ、そこまでオーバーに言わなくても「見つけたー」という気になるときです。

この部分の圧痛で、この患者さんは良くなることが直感できました。小さなおばあちゃんで上殿皮神経押そうが、仙骨押そうがどこもすべて痛がる場合は「見つけたー」にはなりません。
よく考えたら来た時にすでに骨盤ベルトをはめていた。これはヘルニアではなく、仙腸関節症の治療で使うものです。なぜこのベルトをしているのか聞くと、たまたま、いろいろ工夫していたらこれが少し楽だから、と。こういうこと良くあります。
両側の仙腸関節ブロックをすると著効して本当に驚いてくれました。1週間後に来られた時は少し痛みがぶり返しているのですが、ブロック前より半分くらいに。この日もブロックを行い、喜んでくれました。私もうれしい。骨盤後傾に対する注意を中心として座り方の指導を行って、お帰りいただきました。胡坐はだめです。後日のリハビリでは「骨盤前傾と腹圧で明らかに改善」とのこと。
難治性の場合には自費にはなりますが、仙腸関節リゾトミーやPRP療法もありうると思います。仙腸関節固定術などの手術が必要な場合には仙台JCHO院長の村上栄一先生に紹介します。とにかく仙腸関節障害を疑う事が重要です。診断できれば何とかなりますから。