• 2月 24, 2025

仙腸関節症ブロック、上殿皮神経リゾトミー、「坐骨神経痛」と井須豊彦先生

2025年2月24日月曜日祝日の朝

このコラムの基本に戻ります。
外来で患者さんにお話ししたい、またはお話しした内容をもっと広く皆さんと共有したい、自分の中でもまとめたい、です。
今日お話ししたいことは3つ

  • 「坐骨神経痛」という言葉について
  • 仙腸関節症と上殿皮神経障害の治療著効例
  • 井須豊彦先生との思い出

「坐骨神経痛」っていう言葉は病名ではないと思います。「坐骨神経」が障害されて発生する痛み、と理解しています。ですから、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症では、腰椎で圧迫・障害された神経が坐骨神経になりますので坐骨神経痛、梨状筋症候群では直接坐骨神経を梨状筋が圧迫障害するのでさらに坐骨神経痛。その考え方でいうと、仙腸関節障害は関節の知覚枝が何らかの原因で過敏になった状態だから侵害受容性疼痛であって、坐骨神経痛ではないと思います。

でも、レントゲンを撮影し、「坐骨神経痛やなあ」と言われると、患者さんはものすごく納得されるようです。レントゲンでわかるのは、骨の変形や配列、骨折です。それを言うなら、レントゲンを見なくても「坐骨神経痛」と言えるかもしれません。レントゲンで股関節疾患を除外しているのかもしれませんね。

  • Drの説明意図:お尻から足にかけて同時に起こる痛み≒坐骨神経痛
  • 患者さんの理解:「坐骨神経痛」という病名と診断された

このDrの意図であれば、坐骨神経痛は「腰痛」「頭痛」と同じレベルなのではないかと思います。殿部下肢にかけての疼痛を訴える患者さんが来られたら、私のスタンスは、MRIでヘルニア、狭窄、骨盤内腫瘤を除外し、触診で梨状筋症候群、仙腸関節障害、上殿皮神経・中殿皮神経障害、中殿筋障害を診断するというものです。それがなければ何かなあ? MRIで見落としている病気かもしれないから、脊柱管内の病気の鑑別のために仙骨硬膜外ブロックが効くかやってみましょうか、などと考えます。精神的?頚椎由来?など。だから私は「坐骨神経痛」という言葉はほとんど使いません。まあ、患者さんとしては「つべこべ言わずに治せよ」、っていう事ですよね。頑張ります。

結構な量になりましたので、後の2個は別のコラムにします。

淡海せぼねクリニック 0748-29-3339 ホームページ