• 11月 24, 2025

脳神経内科、整形外科専門医の力!

実感する石の上にも30年の力

11月から整形外科の先生2名、脳神経内科の先生1名、脳神経外科2名のなんと合計5名の非常勤医師に外来をしていただいています。

私が一人で外来をしていた時にはあたかもカモの飛ぶ姿。バタバタ重い体で、頑張って羽を動かして飛ぶ。高くは飛べず、必死にはばたいている。今、皆さんに外来をしに来ていただいている状態は、あたかもサギの飛ぶ姿。ほとんど羽を動かさなくても高ーく、軽ーく飛ぶ。風を受けて。

具体的に助けていただいた例を挙げます。

整形外科 変形性膝関節症

患者さんは3年近く診させていただいている70代テニスガールです。少し身体大きめ。右ひざ痛に対して私が以前撮影したレントゲン、内側の軟骨は結構残っていて、それほど悪くなさそう。その後、痛みが強く、MRIで骨傷を見つけました。でも結局、手術って痛みと軟骨の減り方というか、変形性膝関節症のグレードで決まるしなあ、と思っていたところで整形外科専門医の先生に相談しました。

「レントゲンは荷重かけんかい!」とは言いません。

優しく、色々と整形外科のことを教えてくれます。左は私が依頼した荷重かけずに撮影していた膝のレントゲン、整形外科専門医がオーダーすると右の図のように軟骨のすりヘリが明らかになる。これなら手術適応かもしれない。とても勉強になりました。

減量についての指導もかなりしっかりとしてくれていました。さすが。

脳神経内科 特発性正常圧水頭症

他の疾患で診ていた患者さんが「最近歩き始めると止まらなくなる」。

突進様歩行=パーキンソン病→鈴木先生、

という事で診ていただきました。まず、いろいろな神経所見からパーキンソンは否定されました。歩容をしっかりと診ていただくと、両足を横に広げ、すり足、小刻み。正常圧水頭症が疑われました。

正常圧水頭症は歩行障害、尿失禁、認知機能障害が特徴です。この患者さんは認知障害も尿失禁もないですが、脳のMRIを撮ると典型的な正常圧水頭症です。

上の方が脳溝が狭く、脳室拡大もありました。これは本当に診断が難しかったです。助かりました。すぐ横に診察室があるおかげです。

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15歳の頭痛にCGRP抗体製剤!?

鈴木先生はさらに、片頭痛で使うCGRP抗体製剤のUp to dateも教えてくれました。このお薬を使用可能なのは18歳以上となっているが、実は最近の学会のコンセンサスでは「15歳以上は使える」という事を教えてくれました。さすが頭痛専門医。このことを私は全然知りませんでした。薬品会社よりも早い! 薬品会社では言いにくいのかもしれません。滋賀県の厳しい審査を通るのか、薬品会社を通じて調べたら、近くの医療センター頭痛外来では、もう使っている、と。そういうことを教えんかい!!

大阪で子供・思春期の頭痛の治療なら『天王寺だい脳神経外科』

私自身は今まで通り脳神経外科、腰痛、頭痛、脊椎疾患、特に内視鏡脊椎手術を中心に頑張っていきます。整形外科を標榜する開業医ですから、できる限り地域の方の四肢の痛みも診させていただきます。

MRIの助け、30年以上の経験を持つ関連分野専門医の助けを借りつつ、困っている患者さんのため、カモのようにサギのように頑張ります。

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