- 11月 1, 2025
日本の医師、大学病院、そして脳神経外科
学会参加報告 わずか1日だけど

大学病院の給料は一般病院の6割程度なんだって。ダメでしょう。なんでこうなるの。大学に身をささげることに価値がある、犠牲は当然だって思わされていた。
参議院議員で医者で法律家ですごい賢い古川先生が喋っていました。高市政権でも、たぶん内部で働いていると思います。
その先生が日本の(脳神経)外科医はかわいそうな処遇だって。

そんな中でもう帰ろうと思っていたイブニングセッションでたまたま慶応大学の頭蓋底の田村先生のお話を聞けました。

2010年卒と、お若いのですが、基礎的内容からオペから本当にすごい。将来の教授は間違いないでしょう。頭蓋底っていうのはとにかく難しい、素人は触ってはいけない、しかし、2002年くらいは燃えて勉強していました。死体解剖にもたくさん行って。その頃のことが非常に懐かしく思えました。
この田村先生も大学病院からの給料は、たぶん、その価値に比べたらすごく安いでしょう。まあ、この先生ぐらい突出したら給料とか関係ないかなあ。ちょっとレベル違う。
話は変わりますが、今日、脊椎のある先輩が長年勤務された病院を退職されるとお聞きしました。本当にたくさんの後進を教育されてきて、さらに今でも、もっともっとオペをしたい!って感じでした。これなんです。私は何となく今でも大学病院のみんなに引け目を感じています。最後は大学7年間、その前も2回大学勤務がありましたので、なんか基本は大学、それ以外も勤務医のつらい日々なんですよね。普通にその地方で部長、管理者になったり、大学に残って論文書くのが道だったかもしれないけど、「いつか放り出されるぞ」、っていつも怖かったです。
今回の学会発表では実はそれがテーマ。

おとなしく境遇に流されてニコニコすればいいんだけど、やりたいことを極めて思いっきりやりつくしたいよね。せっかく医者になったんだから、被害者意識で生きていたくない。開業して3年間できたという事は、流れは間違っていないという事。学会はいろいろ刺激があって楽しいですね。