- 10月 23, 2025
- 10月 24, 2025
祝 開業3周年
11月1日に淡海せぼねクリニック開業3周年を迎えます!

2020年ごろに考えたコンセプトは「脊椎内視鏡手術を外科医自身が開業して行う」、というものでした。2022年11月に開業。許可病床が与えられませんので、基本は日帰り手術のみです。手術内容は、2022年の開業当初にメインであった1泊を要する16mm内視鏡(MED)が2024年には1/10程度に減少し、かわりにほとんどを日帰り可能な8、10mm内視鏡(FESS)でカバーできるようになりました。それに伴って手術数は2023年160例程度→2024年には倍の約330例、今年は10月末日で昨年と同数程度、とお陰様で増えています。
手術が増えるに伴って、当然外来、脊椎手術前後の患者さん対応に時間が必要です。同様に増えつつある頭痛や整形外科の患者さんにも時間を使いたい。すべてを疎かにしたくない。患者さんの要求が自分の専門分野から少し外れることは当然あります。それでもある程度は無理するのが開業医だと思っていますが、患者さんを満足させられなかったり、自分でも納得いかなかったりすると残念。何とかならないかと思っているところへ、素晴らしい整形外科と脳神経内科の医師たちが外来に来てくれることになりました。
整形、頭痛、難治性神経疾患の専門医!!
整形外科
まず火曜日は整形外科のベテランDr。当然整形外科専門医です。まだ2回、横の診察室で聞かせていただいただけですが、やっぱり違う。脳神経外科医がどんなに勉強しても、やはり研修医の時から整形外科に入って、研修病院でたたかれて絞られて、さらに今でも毎年何百もオペしている先生にはかなわないというか、同じことを言っても含蓄が違います。さみしさは少しありますが、逆に何百倍もの安心を感じています。実際にこの2回だけでも肘でコンサルトに出したけど、逆に頚椎ではないか、そして股関節で相談に出したけど、腰じゃないか、と返された患者さんもいます。真実に迫れればよいので、よかったです。いつも正しい脊椎診断ができているのか、かなり心配になりました。そんなこんなで隣の診察室ではありますが、ちゃんと患者さんに応えられているという実感があるんです。引き続いて11月からは木曜日にも素晴らしい先生が整形外科外来に来てくれます。楽しみです。
脳神経内科
そして水曜日には待望の脳神経内科の先生が来られます。20年間にわたって開業医としてご活躍された後、クリニックを継承されてからご縁ができました。頭痛専門医であり、認知症やパーキンソン病などの難治性疾患も豊富なご経験があります。そしてなんといっても、脳神経内科の先生は脳、脊髄、そして末梢神経の知識、診断能力がすごいので、まあ、なんというか、特に診断の部分においてすごいことになると思います。そしてドイツ語は通訳レベル、スキューバダイビング、お茶もかなりな腕前です。面接させていただいて感じたのは、非常にまじめで情熱のある方だなあ、という事です。
隣の診察室という事
今まで勤務していた病院でも病棟が整形と同じフロア、脳神経内科と共有という事はありましたが、診察室が横という経験はありません。正しい診断に至らずに患者さんが泣くことは世の中で当然ありうるし、今も毎日起こっていると思います。レントゲンとって「骨は何ともない!」と言われたり、MRIとってもしっかり病気を見つけられなかったり、少し怪しい病変があっても神経根ブロックで確認してもらえない、という事が普通だと思います。Dr同志がそれほど風通し良いわけではないのです。そういう意味で淡海せぼねクリニックはすごいことになります。ポンポン、と新たな発見で感動することが想像できます。整形外科、脳神経内科の先生が来てくれることで、院長をはじめとした脊椎・脳神経外科チームもじっくりと患者さんに向き合う事ができます。
悩める患者さんの近くにMRI診断を!
近江八幡市近辺には整形外科開業医はたくさんおられますが、脳神経外科、脳神経内科開業医は非常に少ないと思います。淡海せぼねクリニックはMRIを完備することができているわけですから、MRIが得意な骨格筋、そして神経でつながった脳神経外科、整形外科、脳神経内科分野において、ガンガン患者さんの役に立ちたいと思います。
皆様、4年目もよろしくお願いいたします!!