- 8月 7, 2025
「これを飲め」そんなこと言ったかなあ? こむら返りには芍薬甘草湯
2025年8月7日 木曜日 立秋、暑いですね。
「立秋の候(りっしゅうのこう)」
使用時期は2025年だと、立秋(8月7日)から処暑(8月23日)の前日までの8月7日~8月22日が適しています。

先日、ポストに手紙と昆布が。10日間続いた原因不明の下肢痛が私の処方した芍薬甘草湯で治った、と。これを読んでいただいている皆様は芍薬甘草湯を知らない人のほうが少ないのではないでしょうか。

芍薬甘草湯、通称「68」は言わずと知れたこむら返りのお薬です。筋肉の急激な痛みに効くので、ぎっくり腰にも出します。

ある総合病院では救急外来にボルタレン座薬と芍薬甘草湯をセットで配備し、急性腰痛にはとにかく飲んでもらうみたいです。もちろん大動脈解離や子宮外妊娠などの内科的なやばいものを否定してからですけど。尿管結石に68は間違いではないです。「芍薬」と「甘草」という2個の生薬のみから構成されているので、鋭く効きます。飲みすぎるとむくみや血圧上昇につながりますので、ご注意を。
今日、なんでこのコラムを書いたかというと、患者さんの「これを飲め」というのが、なんか映画の「赤ひげ」っぽくていいなあ、と思ったからです。だいたい敬語を使っているつもりなので、本当かなあ?

昨日は4例の手術、何とか皆様、満足いただけたようです。
夏、後半戦、頑張って行きましょう!